『千と千尋の神隠し』で、千尋が帰る時に髪ゴム(髪留め)が光りました。
普通の髪ゴム(髪留め)が、なぜ突然光ったのかが気になります。
あの髪ゴム(髪留め)には何か力でもあるのでしょうか?
千尋の髪ゴム(髪留め)が光った意味やどんな力があるのか考察したいと思います。
千と千尋の神隠しで髪ゴム(髪留め)が光る意味は?
ジブリの中でも人気が高い映画『千と千尋の神隠し』。
最後に千尋の髪ゴム(髪留め)が光るシーンがありました。
突然、髪ゴム(髪留め)光った理由が気になります。
千尋の髪ゴム(髪留め)意味を考察してみました。
髪留め(髪ゴム)が光る意味について考察
- 千尋を守るため
- 夢ではないと印象付けるため
髪ゴム(髪留め)が光る意味について、二つの理由を考察しました。
考察理由について、一つずつご紹介させていただきます。
千尋を守るため
髪ゴム(髪留め)は、千尋を守るために光ったのではないかと考察しました。
劇中で、髪ゴム(髪留め)は二度光りました。
初めて髪ゴム(髪留め)が光ったのは、ハクと別れてトンネルを通る前。
千尋は、ハクから最後に『振り向いてはいけない』と伝えられていました。
その約束を守り、千尋は振り返らずにトンネルまで戻ります。
しかし、千尋は一度だけ立ち止まりました。
トンネルまでの道中、千尋の心の中に迷いが生まれたのかもしれません。
油屋には、千尋にとって大切な友人やハクがいました。
油屋には千尋の居場所があり、楽しいこともあったと思います。
また、油屋での出来事は千尋を大きく成長させました。
泣いてばかりで何も出来なかった少女から、自分で考えて行動できるように。
そんな油屋を離れる時は、嬉しさもある一方で離れる悲しさもあったはず・・・。
もしかしたら、油屋を想い振り返りたくなった瞬間があったかもしれません。
迷いが生まれた千尋を銭婆達の魔法で守ってあげたのではないのでしょうか。
銭婆の魔法が発動し、髪ゴム(髪留め)が光ったと考察しました。
もし千尋が振り返ったらどうなったのか、という考察はたくさんあります。
もし振り返ってしまったら、どうなってしまうのか気になりますよね。
一番多い考察が、千尋が元の世界に戻れなくなるという考察です。
もしその考察が合っていたとしたら、振り返ったらもう千尋は戻れません。
千尋は、両親と元の世界に戻りたいと願っていました。
銭婆たちが作った髪ゴム(髪留め)が、その願いを魔法で守ってくれたのかもしれませんね。
夢ではないと印象付けるため
油屋での出来事が夢ではないと印象付けるために髪留め(髪ゴム)が光ったと考察しました。
髪ゴム(髪留め)が、最後に光ったのはトンネルを抜けて元の世界に戻った時。
この時、千尋は油屋での出来事を忘れていると考えられています。
しかし、油屋での出来事は現実に起こったこと。
劇中、銭婆の台詞にこのような台詞がありました。
一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで…
元の世界に戻った千尋は、油屋での出来事を忘れているようでした。
しかし、頭のどこかに油屋の記憶が残っているはずです。
元の世界で髪ゴム(髪留め)を見た時に、千尋は懐かしさを感じたかもしれません。
もしくは、ハクのことを思い出した時のように油屋を思い出すきっかけになった可能性も。
宮崎駿さんも『あの世界が全部夢だったという風にはしたくなかった』と語っていました。
現実で起きたことを示すために髪ゴム(髪留め)を残したそうです。
最後に髪ゴム(髪留め)を光らせて、千尋だけではなく視聴者にも夢ではないと伝えたのかもしれません。
千と千尋の神隠しで髪ゴム(髪留め)はどんな力がある?
千と千尋の神隠しで、髪ゴム(髪留め)は銭婆から貰った大切な贈り物です。
銭婆は、湯婆婆に匹敵するほど強い魔法が使える人物。
そんな銭婆が作った髪ゴム(髪留め)には、何か特別な力はあるのでしょうか?
髪ゴム(髪留め)にどんな力があるのか、考察してみました。
髪ゴム(髪留め)の力とは?
髪ゴム(髪留め)は、千尋の背中を押すような力を銭婆が魔法で込めたと考察しました。
髪ゴム(髪留め)を手にしてから、千尋に大きな選択を迫られる場面が2度ありました。
- 豚の中から両親を見つける時
- 元の世界へ戻る時
千尋が決断をする時、髪ゴム(髪留め)は千尋に力を与えていたのではないのでしょうか?
それぞれの場面での髪ゴム(髪留め)の役割を考察しました。
豚の中から両親を見つける時
1度目の選択は、豚の集団の中から両親を選ぶように言われた時です。
おそらく、昔の千尋なら泣いて答えられなかったのではないのでしょうか?
成長した千尋は、ハッキリと自分の口で答えを伝えられました。
しかし、少しも怖さがなかった訳ではないと思います。
そんな千尋に、髪ゴム(髪留め)が自分の選択を信じるように背中を押したと感じました。
元の世界へ戻る時
ハクと離れて元の世界へ戻る時、千尋は一度立ち止まりました。
元の世界へ戻りたい想いがある一方で、油屋への想いもあったと考えられます。
油屋では、たくさんの仲間ができました。
自分が成長して変わることが出来た場所でもあります。
また、ハクの今後について心配もあったのかもしれません。
もう一度、油屋へ戻ることを考えた可能性も・・・。
千尋が立ち止まった時に、髪ゴム(髪留め)が光りました。
振り返らないで前へ進むように、油屋への想いから守ってくれたのかもしれません。
元の世界で生きるように、髪ゴム(髪留め)が背中を押してくれたのだと感じました。
千と千尋の神隠しの髪ゴム(髪留め)はモデル作品からの影響
千と千尋の神隠しを制作するにあたり、宮崎駿さんが影響を受けた作品があります。
それはドイツの児童文学『クラバート』という小説。
千と千尋の神隠しは、この作品の影響を受けている部分があるそうです。
例えば、豚の中から両親を見つけるシーンはモデル作品で影響を受けたシーンの一つ。
髪ゴム(髪留め)を登場させたのもクラバートから影響を受けた為と判明しました。
クラバートでは、主人公がヒロインから髪の環を貰うシーンがありました。
この髪の環が、千と千尋の神隠しの髪留め(髪ゴム)のモデルです。
髪の環は、主人公を心配したヒロインが自分の髪の毛で編んだ物。
主人公は、この髪の環から勇気をもらうことができました。
千と千尋の神隠しで、銭婆は髪ゴム(髪留め)をみんなで編んだと伝えていました。
編んだのは、全員千尋のことを大好き人たちばかり。
千尋への想いが詰まった髪ゴム(髪留め)です。
みんなが編んでくれた髪ゴム(髪留め)は、千尋に勇気を与える物だったのかもしれません。
銭婆は、千尋が元の世界へ戻った時に油屋のことを忘れることを知っていたのだと思います。
元の世界に戻っても、千尋に元気でいて欲しいと思ったのかもしれません。
また、油屋での出来事を忘れないで欲しいと思った可能性も。
そんな銭婆達の想いも込められた髪ゴム(髪留め)なのかもしれませんね。
まとめ
千尋の髪ゴム(髪留め)が光った理由やどんな力があるのか考察しました。
考察結果
- 千尋を守るため、夢の出来事でないと印象付けるために光ったと考察
- 髪ゴム(髪留め)には、銭婆の魔法が掛かっている可能性
- 背中を押し、勇気を与えるような魔法が掛かっていると考察
以上が、考察結果です。
千と千尋の神隠しは、いつ見ても面白い映画ですよね!
人気の高いアニメだからこそ、様々な場面の考察がされています。
銭婆からもらった髪ゴム(髪留め)を見て、千尋はその後何を想うのでしょうか?
その後を考察するのも面白いですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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